スキンケア
敏感な頭皮を守る!アトピーの人が気をつけたいシャンプー選びのコツ
「頭皮がかゆくてつらい」「フケが気になって人目が心配」そんなお悩みを抱えていませんか?同じ症状に悩む方は多く、あなただけではありません。これらの症状は、シャンプーが合わない場合もありますが、アトピーや脂漏性皮膚炎の可能性も考えられます。症状が続く場合は、一人で悩まず医師に相談してみてください。その上で、一緒に自分に合ったシャンプーを見つけていきましょう。アトピヨユーザーの体験談と共にケアの工夫などを紹介します。
目次
頭皮アトピーとシャンプーの関係性は?
頭皮は乾燥や汗、わずかな摩擦でも刺激を受けやすく、かゆみや赤み、アレルギーなどのトラブルが起こりやすい部位です。特に頭皮のバリア機能が低下していると、健康な頭皮では問題にならない程度の刺激やアレルゲンでも、強いかゆみや赤み、フケなどの原因となることがあります。
また、バリア機能が低下した頭皮は、水分を保持する力も弱くなっていると考えられています。そのため、シャンプーで皮脂を落としすぎてしまうと、さらに乾燥が進み、かゆみが強くなるという悪循環に陥ってしまうことも。「きれいにしたいのに、洗うとかえってつらくなる」そんなジレンマを感じている方も多いのではないでしょうか。
敏感な頭皮の特性を正しく理解し、自分の頭皮タイプや状態に合った適切なケア方法を一緒に見つけていきませんか?焦らず、少しずつ、健やかな頭皮環境を取り戻していきましょう。
アトピー性皮膚炎と頭皮のバリア機能
アトピー性皮膚炎のある方は、皮膚のバリア機能が低下していることが多く、これは頭皮にも同様に当てはまります。頭皮のバリア機能が低下すると、外部からの刺激やアレルゲンに過敏に反応しやすくなります。健康な頭皮では問題にならない程度の刺激でも、アトピーの方では強いかゆみや赤み、フケなどの症状がでやすくなるのです。
また、バリア機能が低下した頭皮では、水分を保持する力(保湿機能)も弱くなる傾向があります。その結果、乾燥によってかゆみが悪化しやすくなり、さらに掻くことでバリア機能が壊れ、外部刺激やアレルゲンが侵入しやすくなるという悪循環に陥ることがあります。
■アトピヨユーザーの声
「頭皮全体が瘡蓋というか剥がれてきて剥がしてしまう」メロンさん(20代女性・アトピー歴20年超)
「頭皮も痒く、頭皮の落屑もおおくふけのように落ちてきます」じゃすみんさん(10代女性・アトピー歴10年超)
洗浄成分が頭皮に与える影響は?
頭皮のトラブルでお悩みの方にとって、シャンプー選びは本当に難しいですよね。実は、強い洗浄成分を含むシャンプーは、汚れだけでなく頭皮を守る皮脂まで取り除いてしまうことがあります。
その結果、頭皮のバリア機能がさらに低下し、乾燥やかゆみ、赤みなどのトラブルを招くことも。「しっかり洗いたい」という気持ちは大切ですが、頭皮を清潔に保ちながらも、刺激を与えすぎないバランスが大切です。
自分の頭皮の状態に合ったシャンプーを選び、やさしく洗うケアを心がけましょう。
アトピヨのみんなのリアルな声
■アトピヨユーザーの声(どんな症状が出ているか。どう対処したか)
「頭皮は馬油で落ち着いてる(^-^)」めぐみんさん(40代女性・アトピー歴30年超)
「シャワーヘッド『ボリーナニンファプラス』 4月半ばに購入して、明らかにアトピーが良くなりました。以前と同じお湯の設定温度だと不思議と熱く感じるんです!そのため、お湯の温度も低くなり、それでお肌にも優しいのかな」あとぴっころさんさん(30代女性・アトピー歴20年超)
アトピーで敏感な頭皮を守る!シャンプー選びのポイント

「どのシャンプーなら安心して使えるんだろう…」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。刺激を避けつつ、清潔さも保つためには、成分や表示をきちんと見極めることが大切です。
また、シャンプーによる刺激そのものだけでなく、日常生活の中で注意しておきたいポイントもあります。以下を参考にしてみてください。
知っておきたい、避けたい成分
敏感な頭皮にとって、刺激やアレルギーの原因になりやすい成分は、できるだけ避けるのが安心です。たとえば、以下のような成分は炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
【注意したい成分】
- 硫酸系界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなど)
- 揮発性アルコール(エタノールなど)
- 刺激の強い防腐剤 (メチルイソチアゾリノンなど)
- 合成着色料
- 強い香料
「シャンプーを使うたびに頭皮がヒリヒリする」「洗った後にかゆみが増す」そんな経験がある方は、配合成分が自分の頭皮に合っていないサインかもしれません。
これらの成分は、全ての人にとって刺激となるわけではありませんが、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方では刺激やアレルギーの原因となる可能性があります。そのため、肌トラブルが起こりやすい方は、これらの成分を避けた低刺激タイプのシャンプーを選ぶのが安心です。成分表示をチェックし、自分の頭皮の状態に合ったやさしいシャンプーを選ぶことで、少しずつ、頭皮環境を整えていきましょう。
意外と知らない?シャンプー前の頭皮ケアポイント
敏感な頭皮のケアは、実はシャンプーを選ぶ前の段階から始まっています。日常生活の中で、知らず知らずのうちに頭皮へ刺激を与えてしまっていることもあります。
【シャンプー前に気をつけたいポイント】
- 汗はこまめに拭き取る(濡らした柔らかいガーゼがおすすめ)
- 髪の毛の先端が顔や首に触れないよう、短く整えるか束ねる
- 枕カバーは刺激の少ない素材を選ぶ
- 爪は短く切り、頭皮を傷つけないよう注意する
- 就寝時は、掻いてしまう方は必要に応じて手袋の着用を検討する
特に、掻くことによる物理的な刺激は、炎症やかゆみを悪化させる大きな要因になると考えられています。まずはこうした刺激を減らすことから始めてみませんか?小さな工夫の積み重ねが、頭皮環境の改善につながるはずです。焦らず、一緒に取り組んでいきましょう。
■アトピヨユーザーのシャンプーの選び方
「体と頭はミノンアミノモイスト 全身シャンプーを使っています。少し肌の調子が良くなった時、普通の良い香りのシャンプーを使って顔の湿疹が悪化したことがあり、それ以来ずっとミノンです」ろこなさん(40代女性・アトピー歴40年超)
「無添加石鹸系のボディソープ、シャンプーは案外刺激がつよく脂を取りすぎてしまうのか皮膚がつっぱり、うちには合いませんでした。アトピタが一番よかった。洗浄力は案外あると思います」たつまむさん(10代男性のご家族・アトピー歴2年)
アトピヨのアプリでは、頭皮アトピーの人が実際に使っているシャンプーやリンスなどが共有されています。「刺激が少なかった」「洗い方を変えて楽になった」などの体験がヒントになるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
頭皮アトピーの正しい洗髪方法とケアの流れ
いわゆる低刺激タイプのシャンプーを選んでいても、洗い方そのものが刺激になっていることがあります。「やさしい成分のものを使っているのに、なぜか症状が改善しない」そんな経験はありませんか?
実は、シャンプーの選び方と同じくらい大切なのが洗い方なんです。ゴシゴシと強くこすったり、熱いお湯で洗ったりしていませんか?知らず知らずのうちに、こうした習慣が頭皮に負担をかけているかもしれません。頭皮への刺激をできるだけ減らしながら、清潔さと潤いのバランスを保つことは十分に可能です。これから、頭皮に刺激を与えにくい洗髪とケアの基本を一緒に見ていきましょう。きっと、あなたの頭皮に合った方法が見つかるはずです。
洗髪前〜洗髪中のポイント
まずは、ぬるめのお湯でしっかりと予洗いすることから始めてみませんか?実は、これだけでも、ある程度の皮脂や汚れは落ちるとされています。「熱いお湯の方がさっぱりする」と感じる方も多いですが、敏感な頭皮には刺激となることがあります。
次に、シャンプーは直接頭皮につけず、手のひらでよく泡立ててから使いましょう。そして、指の腹でやさしくマッサージするように洗います。爪を立てたり、ゴシゴシと強くこすったりする必要はありません。
「こんなに優しくて本当にきれいになるの?」と不安に思うかもしれませんが、まずは今日から試してみてはいかがでしょうか?続けることで、頭皮の変化を少しずつ実感できるはずです。
すすぎ〜乾燥ケアまで
シャンプーが頭皮や髪に残らないよう、十分にすすぐことが大切です。すすぎ残しはかゆみや炎症の原因になることがあるため、耳の後ろや生え際なども忘れずに丁寧に流しましょう。続いて、シャンプー後の保湿ケアも欠かせません。頭皮用の保湿ローションや、低刺激タイプのヘアオイルを使用することで、乾燥を防ぎ、バリア機能をサポートできます。
また、ドライヤーの使い方にも注意が必要です。熱風を直接当てると頭皮が乾燥しやすくなるため、冷風を使うか、ドライヤーを頭皮から離して使用するようにしましょう。タオルでしっかりと水分を取り、ドライヤーの使用時間を短くすることも効果的です。
これまでに紹介したポイントを以下のチェックリストにまとめました。日々のケアの中で、ぜひ参考にしてみてください。
基本的な洗い方
✅38〜40度程度のぬるま湯で洗う – 42度以上の熱いお湯は皮脂を奪い、乾燥を悪化させます
✅指の腹でやさしく洗う – 爪を立てると頭皮を傷つける可能性があります
✅洗髪時間は短めに – 長時間の洗髪は、必要な皮脂まで落としてしまいます
シャンプーの選び方と使い方
✅低刺激タイプのシャンプーを選ぶ – 敏感肌やアトピー性皮膚炎の方に適しています
✅使用量は必要最小限に – 泡立ちが少なくても問題ありません
✅洗髪の頻度は症状に応じて調整 – 毎日洗う必要がない場合もあります。医師の指導に従いましょう
すすぎの重要性
✅十分にすすぐ – シャンプーやコンディショナーの残留は刺激となることがあります
✅生え際や耳の後ろも念入りに – すすぎ残しやすい部分です
✅シャワーの水圧は弱めに設定 – 強い水圧は物理的刺激になることがあります
アトピヨのアプリでは、みんなが実際に試したケアや工夫が数多く投稿されています。「これでかゆみが落ち着いた」「この方法が自分に合っていた」など、リアルな体験からヒントが見つかるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
自分に合ったシャンプーを見つけるための見直しステップ
流行りのシャンプーを試しても思うように改善しない…そんな経験はありませんか?まず大切なのは、自分の頭皮の状態を正しく知ることです。乾燥しやすいのか、皮脂が多いのか、かゆみが出るタイミングはいつなのか。こうした日々の変化を観察することで、自分の頭皮の特徴や傾向が見えてきます。
また、頭皮の状態は睡眠やストレス、食生活などの生活習慣によって影響を受けることがあります。流行りにとらわれすぎず、「自分の頭皮に合っているか」を基準にシャンプーを選ぶことが大切です。
頭皮状態のチェック
まずは、自分の頭皮がどんな状態にあるのかを把握することから始めましょう。
乾燥・かゆみ・赤み・フケ・ベタつきなど、毎日鏡で見て気づく小さな変化を記録しておくことで、今使っているシャンプーが自分に合っているかどうかを判断しやすくなります。
ただし、頭皮のかゆみやフケは、アトピー性皮膚炎だけでなく、脂漏性皮膚炎など他の皮膚の病気によっても起こることがあります。症状が強いときや悪化が続く場合は、自己判断せず皮膚科を受診することが大切です。専門医による診断を受けることで、より適切なケアや治療の方針が見つかる可能性があります。
生活習慣や環境を見直してみる

睡眠不足やストレス、冷暖房による乾燥なども、頭皮の炎症やかゆみを悪化させる要因になることがあります。「シャンプーを変えてもなかなかよくならない」そんなときは、日常生活の中に原因が隠れているかもしれません。
まずは、規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけてみませんか?また、加湿器で室内の湿度を保つことや、外出時に帽子を着用して紫外線や冷たい風から頭皮を守る工夫も効果的です。こうした小さな心がけの積み重ねが、頭皮のコンディションを整える助けになります。
■ユーザーの声「日常生活の中で気を付けていることは?」
「頭皮もかゆいし、エアコンでの乾燥のせいもあるな」マイカさん(30代女性・アトピー歴30年超)
「今年は加湿器を新調して一日中使っているので胴や顔の乾燥は例年よりマシです」むよさん(40代女性・アトピー歴20年超)
「念のためヘアーバンドにアメピンで首に後毛(痒み原因になる)がかからないよう徹底」くじゃくさん(50代女性・アトピー歴30年超)
少しずつサンプル品やお試しサイズの選択も!
頭皮アトピーの場合、実際に使ってみないと合う、合わないがわからないことが多いもの。いきなり大きなボトルを買うのではなく、トライアルサイズやサンプル品から少しずつ試してみるのがおすすめです。見極めの目安としては、少なくとも1〜2週間は同じ製品を使い続け、その間、刺激やかゆみが出ないかを注意深く観察してみましょう。「すぐに効果が出ない」と焦らなくて大丈夫です。ただし、刺激やかゆみが強く出た場合はすぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください。焦らず、じっくりと自分の頭皮の反応を見守ることで、本当に自分に合うアイテムが見つかるはずです。
アトピヨのアプリでは、シャンプーやケア方法を見直して変化を感じた声がユーザーから投稿されています。「どんなシャンプーが合うの?」「洗い方を変えたらラクになった!」など、リアルな体験がヒントが見つかるかもしれません。
まとめ
頭皮アトピーや敏感肌の悩みは、毎日のシャンプー選びや洗い方を少し変えるだけでも、楽になることがあります。「清潔に保つこと」と「刺激をできるだけ減らすこと」のバランスを大切にしながら、日常の中で自分に合ったケアを見つけて継続していきませんか?
アトピヨユーザーの声からも、低刺激な製品選びや、やさしいケアを続けることで少しずつ改善を感じている方もいます。一人で抱え込まず、有益な情報交換をしながら前向きに症状と向き合っていきましょう。もちろん、症状が悪化したり、異常を感じたりした場合は、迷わず医師に相談することが大切です。焦らず、一緒に、健やかな頭皮を目指していきましょう。


- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。症状がある場合は必ず医師に相談してください。
- 紹介する製品は低刺激性を重視していますが、すべての人に刺激が起きないことを保証するものではありません。
- 使用前には必ずパッチテストを行い、異常を感じた場合は使用を中止してください。
| 【この記事の監修者】 宮川明大 Akihiro MIYAGAWA(アキヒロ ミヤガワ) 皮膚科専門医。大学病院ではアトピー性皮膚炎の外来や入院診療を担当し、多くの患者さんのお悩みに向き合う。 現在は美容皮膚科タカミクリニックに勤務し、ニキビや毛穴、しみ・しわなど、肌のあらゆるお悩みに寄り添う。 |
監修者情報
赤穂晶子
Akiko AKO(アキコ アコウ)
薬剤師。大手ドラッグストアや調剤薬局で調剤業務・介護業務に従事。皮膚科・小児アレルギー科・精神科・内科等の様々な症例を経験。調剤経験を経て、アトピヨ合同会社参画後は、コンテンツ作成と運営をリード。
赤穂亮太郎
Ryotaro AKO(リョウタロウ アコウ)
プログラマー。工学修士。公認会計士。
アトピー、喘息、鼻炎という3つのアレルギー疾患の経験から、患者会でボランティア活動に従事。アトピーの方へのヒアリング、薬剤師である赤穂晶子の見解、プログラマーの指導・監修を受け、自ら本アプリを開発。