アトピーの疑問

「大人になってもアトピー性皮膚炎と生きる私たち」みんなが語るリアルとヒント

「大人になってもアトピー性皮膚炎と生きる私たち」みんなが語るリアルとヒント

「夜も眠れないほどのかゆみ」「人目が気になる赤み」「繰り返す症状に心が折れそう…」大人になってもアトピーに悩むあなたへ。

アトピヨアプリは、同じ悩みを持つ仲間たちと症状や対策を共有することで、心のケアまでサポートすることを目的としています。「アトピーと生きる私たち」のリアルな体験から、あなたらしい毎日を送るヒントを見つけてみませんか?

大人になってからのアトピーのリアル

大人になってもアトピーに悩む人は決して少なくありません。

アトピヨアプリのみんなの声からも、その深刻さが伝わってきます。実際に、アプリ利用者の約半数は「アトピー歴20年以上」と回答しており、症状が長期にわたって生活に影響を及ぼしている実態が浮き彫りになっています。

ユーザーのアトピー歴別グラフ(2025年1月時点)

あなたも同じ悩みを抱える仲間と共に、より良い解決策を見つけることができます。



年齢層と症状

アトピー性皮膚炎の患者は20代~40代の男女を中心に幅広い年齢層にわたります。特に仕事、家事、育児など、さまざまなライフステージを迎えながらアトピーの症状が悪化し、悩みを深めている人が多く見受けられます。

アトピヨアプリのユーザーのみんなの声には、「夜も眠れないほどの痒み」「人目が気になる赤みや肌荒れ」「乾燥によるカサカサ肌」などが多く挙げられ、これらの症状は日常生活に支障をきたし、外出や人との交流を避ける原因となっています。

アトピーで悩んでいるユーザーの年齢別グラフ(2025年1月時点)

大人ユーザーの悩みに関するワード分析(2025年1月集計)

みんなの大人アトピーに対するリアルな声

アトピヨアプリには、大人のアトピーに悩む多くのユーザーのみんなから、リアルな声が寄せられています。

  • 最近仕事のストレスと乾燥で夜も眠れないほど痒い。掻きすぎて皮膚が固まっちゃって腕が動かしにくいし、周りの皮膚も固まって息するのも皮膚がカピカピして痛い。入院したいけど仕事休めないし理解もない
  • アトピーのおかげで人に会うことがストレスなので、結婚や恋愛することは諦めました🤦‍♀️ 皆さん強く生きていて凄い
  • 治ったと思っても半年から一年後に復活がよくあるパターンです。一生アトピーと付き合っていくのかと思うと、げんなりします
  • 1日中マスクをしながら業務とかをするとやはりすぐ顔は症状が出てしまうので大変です…。最近は暑くなってきて、汗などでもかぶれたりブツブツしてしまうので何とか工夫しないとな…と思います
  • 2週間前からアトピーの増悪と仕事ストレスによる精神的限界で仕事お休み中です

これらの声から、アトピーは単なる皮膚の問題ではなく、日常生活や心にも大きな影響を与えることが伝わってきます。

大人のアトピーと心の葛藤

アトピーは、見た目の症状だけでなく、心にも大きな影響を与える疾患です。

「周囲に理解してもらえない辛さ」「いつ治るか分からない不安」「症状が悪化するたびに感じる落ち込み」「自分を責める気持ち」など、アトピーに伴う心の葛藤を抱える人は多いです。

こうした感情を一人で抱え込み、誰にも相談できずに悩んでいる方も少なくありません。アトピヨアプリでは、同じ悩みを持つ仲間と共に支え合い、心のケアも大切にしています。

アトピヨのアプリ内では、同じ悩みを持つ仲間とつながることができます。アトピーはみんなで治していく時代。一人で悩まず、共にアトピーと向き合いませんか?

症状と対策から大人アトピーと向き合う

大人になってもアトピー性皮膚炎に悩む人は少なくありません。仕事や人間関係、生活環境の変化により、症状が悪化することもあります。アトピー性皮膚炎は慢性的に湿疹やかゆみを繰り返す疾患で、症状の程度は人それぞれ異なります。

アトピー性皮膚炎の一般的な症状

①強いかゆみ
アトピー性皮膚炎の代表的な症状で、特に夜間に悪化しやすく、睡眠を妨げることがあります。

②皮膚の乾燥
皮膚のバリア機能が低下し、水分が失われやすくなるため、肌がカサつきやすくなります。

③湿疹
赤みや腫れ、水ぶくれ、かさぶたを伴う湿疹が現れることがあり、顔や首、手足、体など全身に広がる可能性があります。

④皮膚の肥厚化
慢性的な炎症により、皮膚が厚く硬くなり、ごわつきを感じることがあります。

これらの症状は、日常生活にさまざまな影響を及ぼします。かゆみによる集中力の低下や睡眠不足、ストレスの増加などにより、QOL(生活の質)が大きく損なわれることも少なくありません。

アトピー性皮膚炎の原因と悪化要因

アトピー性皮膚炎の発症原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境的要因が関与していると考えられています。

①遺伝的要因
家族にアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患がある場合、発症リスクが高まるとされています。

②環境的要因
・アレルゲン:ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛、カビ、特定の食べ物などが刺激となることがあります。
・刺激物:化学物質や金属、衣類の素材によって皮膚が刺激を受け、症状が悪化することがあります。
・乾燥:湿度が低いと皮膚が乾燥し、かゆみを引き起こしやすくなります。
・汗:汗をかくと皮膚が刺激され、かゆみが増すことがあります。
・ストレス:精神的ストレスは免疫機能に影響を与え、症状を悪化させる可能性があります。
・生活習慣の乱れ:睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙や飲酒なども、症状の悪化につながる要因となります。

これらの要因を理解し、できるだけ避けることで、アトピー性皮膚炎の症状をコントロールしやすくなります。

大人のアトピーは症状の把握が大切

写真で症状を記録し、経過を確認することで、症状が出るタイミングやどの部位に出やすいかを把握しやすくなります。記録を見返すことで、悪化の要因を特定しやすくなり、適切な対策につなげることができます。

大人のアトピー性皮膚炎の具体的な対策

アトピー性皮膚炎の治療は、症状や原因、生活環境に応じた対策が重要です。

基本的な対策として「薬物療法」「スキンケア」「悪化要因の対策」の3つが挙げられます。

  • ステロイド塗ったおかげで順調に良くなってきています。このまま良くなっていきますように
  • 10年ほど使ってたシャンプーとコンディショナーをキュレルに変えてみた。生え際と耳の後ろの痒みが酷かったから ちょっと痒みが減ってる気がする!
  • 通院を続けながら生活習慣や食生活を見直したいので、こちらのアプリで情報収集出来ればと思います

など、アトピヨアプリのユーザーからも実践的な声が寄せられています。

薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療では、症状の程度に応じて適切な薬を使用することが重要です。

炎症を抑えるステロイド外用薬は、第一選択薬として広く用いられ、医師の指示に従って適切な強さ(ランク)のものを使用します。ステロイド外用薬で十分な効果が得られない場合や、副作用が懸念される場合には、プロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏、ブイタマークリームなどの外用免疫調節薬が選択されることがあります。

難治性の重症例に対しては、経口JAK阻害薬(オルミエント錠、リンヴォック錠、サイバインコ錠)や生物学的製剤(デュピクセント皮下注、ミチーガ皮下注、アドトラーザ皮下注、イブグリース皮下注)などの全身療法が検討されることもあります。

また、かゆみを軽減する目的で、経口抗ヒスタミン薬が外用薬と併用されることがあります。

近年は新しい治療の選択肢も増えてきています。どのような治療があるかを知っておくことは、病気を理解し、主治医と一緒に治療方針を考える際に役立ちます。ぜひご参考にしてみてください。

※薬剤名は、読者に理解しやすいように、一般名ではなく、商品名で表示しております。

スキンケア

アトピー性皮膚炎のケアでは、保湿が非常に重要な役割を果たします。角質層の水分含有量を改善し、皮膚のバリア機能を回復・維持するために、保湿剤を入浴後や皮膚が乾燥したと感じた時に1日に1~2回を目安に全身にこまめに塗布することが推奨されます。

保湿剤の種類としては、ヘパリン類似物質や尿素などの「保湿」を主とする外用薬と、白色ワセリン等の「保護」を主とする外用薬などがあり、皮膚の状態や季節によって使い分けることが大切です。

また、スキンケアでは、低刺激性の石鹸や洗浄剤を使用し、よく泡立てて肌を優しくなでるように洗い、ぬるま湯で十分にすすぐことを心がけてください。熱いお湯は皮膚を乾燥させ、かゆみを悪化させる可能性があるため避けましょう。

悪化要因の対策

生活習慣の改善やアレルギー対策が、アトピー性皮膚炎の管理に役立つことがあります。

生活習慣の改善

①睡眠:睡眠不足は免疫力の低下やストレスの増加につながり、症状が悪化することがあります。規則正しい生活を心がけ、質の高い睡眠をとるようにしましょう。
②食事:偏りのないバランスの取れた食事が大切です。また、自己判断での極端な除去食は避けるのが基本です。特定の食品で症状が悪化する心当たりがある場合は、食事と症状を簡単にメモしつつ、必ず医師に相談するようにしましょう。
③ストレス管理:ストレスは症状悪化の一因となるため、自分に合ったリラックス方法(ヨガ、瞑想、散歩など)を取り入れましょう。
アレルギー対策

 ①アレルゲンの特定:アトピーは要因が重なりやすく、原因を一つに特定することが難しい場合が少なくありません。まずは、いつ・どこで・何をした時に悪化したかを簡単に記録しておきましょう。すべての方に検査が必要というわけではありませんが、症状の出方や生活環境からアレルギーの関与が疑われる場合は、医師と相談のうえ必要に応じて血液検査や皮膚テストを検討します。
②アレルゲンの除去:問診や検査でダニやハウスダストなどのアレルゲンが症状悪化に関与している疑いがある場合は、居住環境中のアレルゲンを減らす対策を検討します。
具体的には、こまめな掃除(3日に1回以上)、寝具の掃除機かけ、天日干し、シーツの洗濯などが推奨されます。

ただし、これらの対策だけで症状が改善するとは限らず、適切な薬物療法やスキンケアと並行して行うことが重要です。

アトピーには生活習慣やアレルギーなども密接に関わってきます。自分の体質に合った対策を見つけるために症状を記録してアトピヨアプリを活用していきませんか?

大人のアトピーと自分らしく生きるための心のケア

アトピー性皮膚炎は皮膚の病気ですが、身体的な症状だけでなく、強いかゆみや目立つ湿疹が心にも大きな負担を与えます。繰り返す症状が精神的なストレスを引き起こし、生活の質に影響を及ぼすことがあります。

アトピーが心に与える影響

アトピヨアプリのみんなのデータからも、多くのアトピー患者が精神的な悩みを抱えていることが明らかです。

大人ユーザーのストレスに関するワード分析(2025年1月集計)

主な悩みとして、

症状の悪化や治療への不安

慢性的なかゆみや睡眠不足、外見に対するコンプレックスによる抑うつ

外見の変化や周囲の理解不足による自己肯定感の低下

人目を気にすることによる対人関係の悩み

が挙げられます。

これらの心理的な問題は、ストレスとなりアトピー性皮膚炎の症状をさらに悪化させる可能性があり、包括的な治療において心のケアは不可欠な要素です。

ストレスを軽減する方法

アトピー性皮膚炎の治療には、心のケアが重要です。ストレスを軽減し、リラックスできる状態を保つことが大切です。

ストレスの軽減

アトピー性皮膚炎の症状はストレスにより悪化する可能性があります。

ストレスにより悪化する場合には、悪化要因をどうしたら対処できるのか生活習慣の工夫などから、できる範囲で解消することが大切です。

また、ストレスで痒みが強くなったときには、気分転換、患部を冷やす、汗を拭き取るなどすると、症状の軽減に役立つ可能性があります。

カウンセリング

アトピー性皮膚炎に伴う心の悩みや不安を解消するために、臨床心理士やカウンセラーなどの専門家に相談することは有効です。自分の悩みを打ち明けることで、心の整理ができ、問題解決の糸口が見つかる場合があります。

また、アトピー性皮膚炎に関する専門知識を持つカウンセラーであれば、気持ちの整理とあわせて生活に役立つ具体的で的確なアドバイスを受けることができます。

アトピーは心に不安を与えることが多いです。そんな時は同じ悩みを抱えるみんなと情報共有やコミュニケーションをとって、前向きにアトピーと向き合ってみませんか?

前向きに大人のアトピーと向き合うために

アトピー性皮膚炎の治療では、心のケアが非常に重要です。アトピヨアプリは、症状の管理だけでなく、仲間と励まし合うことで心のサポートをすることを目的としています。

アトピヨアプリで活用できる機能

①症状記録:写真で症状を記録し、状態を客観的に把握できます。 
②ケア記録:薬の使用状況やスキンケア、生活習慣を記録して、セルフケアを継続できます。 
③アドバイス:記録の情報に基づき、医師への相談もしやすくなるため、自分に合った治療法やケア方法を見つけやすくなります。
④コミュニティ:同じ悩みを持つ仲間とつながり、情報交換や励まし合いができます。

これらの機能を活用することで、不安やストレスを軽減し、前向きにアトピー性皮膚炎と向き合うことができます。

まとめ

大人になってからもアトピー性皮膚炎と共に生きることは、決して簡単なことではありません。しかし、正しい知識と適切なケア、そして心の持ちようで症状をコントロールし、充実した日々を送ることは十分可能です。アトピーは、症状や原因、生活環境が人それぞれ異なるため、自分自身と向き合い、自分に合った治療法やケア方法を見つけることが非常に重要です。

アトピヨアプリは、症状の記録やケアの記録を通じて、あなたのアトピー管理をサポートします。また、専門家への相談機能や、同じ悩みを持つ仲間との交流を通して、アトピーと共に生きるあなたを支援します。

アトピヨアプリを活用して、一人で抱え込まず、自分らしい毎日を創造していきましょう。

アトピーと向き合い、充実した日々を送るためには正しいケアとサポートが不可欠です。アトピヨアプリを活用し、仲間とともに生活を前向きに変えていきましょう

【この記事の監修者】

宮川明大
Akihiro MIYAGAWA(アキヒロ ミヤガワ)

皮膚科専門医。大学病院ではアトピー性皮膚炎の外来や入院診療を担当し、多くの患者さんのお悩みに向き合う。 現在は美容皮膚科タカミクリニックに勤務し、ニキビや毛穴、しみ・しわなど、肌のあらゆるお悩みに寄り添う。

監修者情報

赤穂晶子

赤穂晶子
Akiko AKO(アキコ アコウ)

薬剤師。大手ドラッグストアや調剤薬局で調剤業務・介護業務に従事。皮膚科・小児アレルギー科・精神科・内科等の様々な症例を経験。調剤経験を経て、アトピヨ合同会社参画後は、コンテンツ作成と運営をリード。

赤穂晶子

赤穂亮太郎
Ryotaro AKO(リョウタロウ アコウ)

プログラマー。工学修士。公認会計士。
アトピー、喘息、鼻炎という3つのアレルギー疾患の経験から、患者会でボランティア活動に従事。アトピーの方へのヒアリング、薬剤師である赤穂晶子の見解、プログラマーの指導・監修を受け、自ら本アプリを開発。