アトピーの基礎知識

【アトピーの真実】解明!意外な原因とは?みんなの声から要因を紐解こう‼

アトピー性皮膚炎の症状に悩んでいませんか?「なかなか良くならない」「原因がわからない」と感じる方は少なくありません。アトピヨアプリのみんなからも、同様の声が多く寄せられています。

アトピーの原因は一つではなく、さまざまな要因が関係しています。
今回は、アトピヨアプリのみんなの体験談から、症状悪化の要因にはどんなものが多いのかやみんなが実践している対策について紹介していきます。

アトピー性皮膚炎の原因、実はこんなにたくさん!

「アトピーの原因は一つではない」と感じているのであれば、その直感は正しいかもしれません。
アトピー性皮膚炎は多病因性の疾患であり、アトピー素因(遺伝的体質)や皮膚バリア機能の脆弱性などを背景に、さまざまな要因が複合的に関与して発症・悪化すると考えられています。

①遺伝的要因

ご家族にアトピー性皮膚炎の方がいる場合、ご自身もアトピーになりやすい体質を持っている可能性があります。これは、皮膚のバリア機能が弱いことや、アレルギー反応を起こしやすい体質が遺伝することが一因とされています。

実際、アトピヨアプリの投稿の中には、「親からアレルギー体質が遺伝したようだ」と感じている方も多く見られ、遺伝的要因を気にされている方が多いことがわかります。

chikahamさん(6歳児のご家族・アトピー歴1年未満)
「その結果、スギが強陽性、ダニ・イヌ・カモガヤが陽性でした。親のアレルギー体質が遺伝してしまったようです。少しショック😥」

クオジュンさん(10代女性・アトピー歴10年超)
「私はおじいちゃんからの遺伝です。ママ三姉妹もみんなアトピー持ちで、私にも遺伝して、妹もあります💦」

②環境要因

アトピー性皮膚炎の症状は、さまざまな環境要因によって悪化することがあります。特に、ダニ、花粉、ハウスダスト、ペットの毛、カビなどの環境アレルゲンは、アレルギー反応を引き起こし、かゆみや炎症を悪化させる原因となることも。
また、皮膚が乾燥するとバリア機能が低下し、非特異的な刺激に対して過敏になりやすくなるため、症状の悪化を招くことがあります。

アトピヨアプリのみんなからは、「今の時期スギ花粉が暴れてるせいで鼻周りが荒れてる😭ずっと鼻かみっぱなし、朝晩は両鼻詰まり息苦しくて夜中に起きるくらい😭」「全体的に冬だからか乾燥とむくみとで足も荒れそうだな」などの声が寄せられています。

③生活習慣

毎日の生活習慣は、アトピー性皮膚炎の症状に大きく影響を及ぼします。睡眠不足やストレス、誤った入浴方法やスキンケア、刺激の強い衣類の着用などは、皮膚のバリア機能を低下させ、症状の悪化につながることがあります。

また、人によっては脂質の多い食事や精神的ストレスの影響を受けやすい方もいます。食事とアトピーの関係には個人差があるため、自分の体調との関連を意識しながら生活を整えていくことが大切です。

アトピヨアプリのみんなからは
「タンパク質糖質脂質控えめ3日目 やっぱり調子良くなってきた 浮腫痒みがないの心地いい!!」

「蕁麻疹?突然蚊にかまれたようなボコボコとした腫れが両足、お腹の辺りまで出来た。ストレスが肌にに出たのかな😢仕事中に突然なったからびっくりしてる💦」

などの声が寄せられています。

適切な生活習慣を心がけることで、症状の管理につなげることが大切です。

④皮膚のバリア機能の低下

皮膚のバリア機能の低下は、アトピー性皮膚炎の病態における重要な要素です。

角層に異常があると、

  • 皮膚のバリア機能が障害され、体内の水分が失われやすくなる(経皮的水分喪失)
  • 皮膚のうるおいを保つ機能(角層内水分保持)が低下する
  • アレルゲンや刺激物、細菌などに対する防御力(生体防御機能)の低下する

といったことが見られます。

その結果、皮膚は外部からの刺激を受けやすくなり、かゆみや炎症が起こりやすくなって、アトピーの症状が悪化しやすくなる恐れがあります。

アトピヨアプリのみんなからは「夏は汗で痒くなり、冬は乾燥で痒くなり、アトピー性皮膚炎は年間を通して状態が落ち着く時期ってあるのかな?」「入浴後や布団に入った時は今まで通り我慢できないくらい痒く、昨晩かき壊してしまいました、、」などの声が寄せられています。

乾燥、紫外線、摩擦、シャンプーや石鹸などは、皮膚のバリア機能を低下させる要因となりえますので、自身に適した物を使用することをおすすめします。
また、これらの要因が複雑に絡み合い、アトピーの症状を引き起こしたり、悪化させたりするため、適切なスキンケアによるバリア機能の維持・改善が重要です。

みんなの体験談から原因を探る

アトピー性皮膚炎の原因は個々に異なります。アトピヨアプリには、多くのユーザーの体験談が寄せられており、実際の事例を通じて、症状を悪化させる要因について知ることができます。みんなの具体的な原因や対策方法を探ってみましょう。

<例1>食生活を変えたら症状が改善した

ゆきぴよさん(1歳児のご両親・アトピー歴1年)
「まだ一歳児で、魚のアレルギーもあり、野菜沢山食べてもらいたいのにポイってされちゃう日々ですが、野菜の重ね煮調理して、悪い油や砂糖を取らないように気を付けてたら、徐々に肌が改善されてきました😌」

<例2>保湿剤変更で症状が改善した

ぷぅさん(4歳児のご両親・アトピー歴4年)
「保湿変えたら肌質がかなり良くなり、新しい湿疹が出にくくなりました^ – ^」

しずさん(50代男性・アトピー歴50年超)
「保湿剤は無添加に変えたら随分肌のコンディションが変わりました。合成添加物入っていると肌が反応するので、原材料などチェックしてから購入します」

<例3>ストレスがなくなったら症状が落ち着いてきた

ゆんちゃん(30代女性・アトピー歴10年超)
「落ち着いてきました🙂🙂やはりストレスはよくないですね🥵」

これらの体験談からも、アトピーの原因は多様であることがわかります。

アトピーの原因は人それぞれ。 アトピヨアプリでは、同じ悩みを持つ仲間の症状の記録やどんな対策をしているのかを参考にすることができます。きっとあなたの悩み解決のヒントにつながるでしょう。

アトピヨのみんなが教える! 意外な原因と対策

アトピヨアプリには、多くのユーザーのみんなから寄せられた体験談が集まっています。みんなの記録から新たな発見が得られることも。
もしかすると、あなたのアトピーにも意外な原因が隠れているかもしれません。

①食品との関係

アレルギー症状がなければ、特定の食品を除去する必要はありません。
アトピヨアプリのみんなの食事コメントから、多くの方が食事のバランスに気をつけていることが分かりました。

食品に関する単語の出現回数(2025年1月時点)

アトピヨアプリの食事の画像とテキスト記録を活用することで、簡単に、自分の食事と症状の変化を記録したり、みんなの食生活を参考にすることができます。

ただし、自己判断での除去食は推奨されませんので、アトピー悪化の原因と考えられる特定の食品がある場合は、必ず医師に相談し、指示に従ってください。

アトピヨアプリでの継続的な記録は、医師との相談の際に、より詳細な情報を提供する上で役立つでしょう。

②睡眠時間との関係

睡眠不足は、ストレスホルモンの増加や免疫力の低下を引き起こし、アトピーの悪化に影響を与える可能性があります。

また、アトピーによるかゆみそのものが睡眠の質を低下させるため、悪循環を招くこともあります。毎日規則正しい時間に睡眠をとり、十分な睡眠時間を確保することは、症状の緩和につながる可能性があります。

jetnakajimaさん(30代男性・アトピー歴3年)
「アトピーのみならず、健康には睡眠が深く関わっているのを感じる。睡眠時間が長くても、浅い場合は一日のパフォーマンスがグッと下がる。ここからまずは改善していきたい」

③気温・湿度との関係

アトピー性皮膚炎の症状が変動する背景には、気温や湿度といった環境因子も複合的に関与しています。
特に低温・低湿度の環境では皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみが悪化しやすいことが知られています。そのため、冬場は加湿器を利用して、室内の湿度を保つことや、こまめに保湿剤を塗ることが効果的です。

一方で、かゆみは温熱刺激や発汗によっても誘発されることがあり、通気性の良い衣類の着用、シャワー浴、流水洗浄、おしぼりによる清拭、濡れた衣類を着替えるなどの対策も重要です。

さきさん(9歳児のご両親・アトピー歴5年)
「赤みはひいたかな?暑さで汗だくになり、最近は毎日シャワーを浴びてる」

キンカン餅さん(40代女性・アトピー歴30年超)
「秋めいて、気温が下がった途端にアトピーがひどくなり、手の甲や指の表側のかゆみがひどくてかいてしまいます」

気温の急激な変化は自律神経のバランスを乱す可能性があり、湿度の低下は皮膚のバリア機能を損なう可能性があります。

データの信頼性について

アトピヨのデータは、アトピヨの利用規約、プライバシーポリシーに基づき、ユーザー様から匿名でご提供いただいたビッグデータ(2025年6月現在、6.6万件の投稿、0.9万件のプロフィール)となります。

これは、ユーザーご自身のアトピー性皮膚炎の早期回復をサポートすること、医療機関や製薬会社等と連携し、アトピー性皮膚炎分野における調査・研究・製品開発・疾患啓発に貢献することを目的としています。

このうち、ユーザーご自身が公開しているものについては、アトピヨアプリの検索画面・ホーム画面から自由に見ることができます。例えば、気になる食品・新薬・コスメ・症状などは部位ごとに検索したり、質問することができます。

アトピヨアプリ内では同じ悩みを持つ仲間のアトピーの原因や対策などが見られます。 情報交換もできるので一度試してみるのはいかがでしょうか?

原因を見つけてアトピーを改善しよう!

アトピー性皮膚炎の原因・悪化因子は多岐にわたります。
アトピヨアプリのみんなのデータから、いくつか原因や対策を紹介しましたが、実際にあなたのアトピーの原因は何でしょうか?知るための方法をご紹介します。

①アトピヨアプリの写真とテキストの記録を活用

アトピヨアプリの写真とテキストの記録を活用することで、アトピーに影響を与えている原因を特定したり、自分に合った対策を見つけることができます。また、記録データは医師がより適切な診断と治療を行う上で役立つ可能性もあります。
公開されているみんなの写真やテキスト記録も参考に、アトピーの症状管理に是非アトピヨアプリを活用しましょう。

症状記録

アトピヨアプリでは、症状(かゆみ、赤み、湿疹など)を記録することができ、症状の変化を把握する手助けとなります。写真やテキストを使い、客観的に症状の変化を記録することができ、6段階のかゆみ記録とあわせて、症状の経過を可視化することで、効果的な管理が可能です。

食事記録

アトピヨアプリでは、食べたものとその後の症状の変化も症状記録の中に、写真やテキストで残しておくことが可能です。食事と症状を関連付けることで、アトピーに影響を与える可能性がある食品を把握することが可能になります。

睡眠記録

睡眠はアトピーに与える影響が大きいため、睡眠時間や睡眠の質をメモしておくことも大切です。例えば「睡眠時間が6時間未満の日は肌が荒れやすい」などの傾向に気づくことができるかもしれません。睡眠の質を改善することで、アトピーの症状を軽減する手助けとなるでしょう。

スキンケア記録

アトピヨアプリでは、使ったスキンケア製品の写真を撮り、症状と合わせて記録することで、自分に合ったスキンケアを見つけることができます。

環境記録

気温や湿度、花粉量などの環境要因はアトピーに影響を与えることがあります。
アトピヨアプリにメモしておくと、自分の症状において例えば「湿度が低い日にはかゆみが強くなる」など、傾向に気づくことができ、適切な対策を講じることが可能になります。

②医療機関への相談

アトピーの症状が重い場合や原因が特定できない場合は、自己判断せずに早めに皮膚科などの医療機関に相談することが重要です。
アトピヨアプリの写真などの記録データを持参することで、診断の助けになり、より迅速で効果的な治療を受けることができます。ご自身のアトピー管理に役立つ情報を医師に提供し、早期改善を目指しましょう。

③アレルギー検査

アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応が関与していることが多い疾患です。医師の判断に基づきアレルギー検査(血液検査、皮膚テストなど)を受けることで、ダニや花粉、食物など、ご自身がどのアレルゲンに反応しているかを特定できる場合があります。

検査によって自身が反応しやすいアレルゲンを把握することで、日常生活において可能な範囲でそれらを避ける対策が立てやすくなり、アトピー症状の改善に繋がることがあります。
ただし、アレルギー検査の結果だけで原因を断定することはできないため、症状の経過や生活環境・誘因との関係を総合的に評価することが重要です。

アトピーの原因に応じた対策を!

アトピー性皮膚炎の改善には、原因を特定し、医師の指導のもとで適切な対策を取ることが重要です。

①遺伝的要因
遺伝的要因は変えられませんが、生活環境や習慣の改善で症状を軽減できます。適切なスキンケアやストレス管理で改善を目指しましょう。

②環境要因
アレルゲンを減らすために、こまめな掃除や花粉対策を心がけましょう。また、乾燥対策として加湿器を使い、こまめに保湿剤を塗ることが効果的です。

③生活習慣
バランスの取れた食事、質の高い睡眠、ストレス管理を行いましょう。入浴時はぬるめのお湯で長湯は避け、低刺激性のスキンケア用品を使用すると良いでしょう。

④皮膚のバリア機能の低下
保湿剤をこまめに塗り、皮膚のバリアを強化しましょう。また、刺激の強いスキンケア用品や洗剤の使用を避け、肌に優しい素材の衣類を選ぶことが大切です。

これらの対策を継続的に行うことで、アトピーの症状を緩和させることが可能です。

まとめ

アトピー性皮膚炎は慢性疾患であり、完全に完治することは難しい場合もありますが、原因を特定し、医師との連携のもと適切な対策を継続することで症状をコントロールし、快適な生活を送ることが可能です。

アトピヨアプリは、食事、睡眠、環境などを記録し、あなたのアトピー改善をサポートする力になります。焦らず、共に少しずつ改善に向けて取り組んでいきましょう。

アトピヨのアプリでは、アトピーの皮膚症状やケア方法だけでなく、同じ悩みを持つ人の体験談や解決のヒントがたくさん共有されています。ぜひ参考にしてみてください。

【この記事の監修者】

宮川明大
Akihiro MIYAGAWA(アキヒロ ミヤガワ)

皮膚科専門医。大学病院ではアトピー性皮膚炎の外来や入院診療を担当し、多くの患者さんのお悩みに向き合う。
現在は美容皮膚科タカミクリニックに勤務し、ニキビや毛穴、しみ・しわなど、肌のあらゆるお悩みに寄り添う。

監修者情報

赤穂晶子

赤穂晶子
Akiko AKO(アキコ アコウ)

薬剤師。大手ドラッグストアや調剤薬局で調剤業務・介護業務に従事。皮膚科・小児アレルギー科・精神科・内科等の様々な症例を経験。調剤経験を経て、アトピヨ合同会社参画後は、コンテンツ作成と運営をリード。

赤穂晶子

赤穂亮太郎
Ryotaro AKO(リョウタロウ アコウ)

プログラマー。工学修士。公認会計士。
アトピー、喘息、鼻炎という3つのアレルギー疾患の経験から、患者会でボランティア活動に従事。アトピーの方へのヒアリング、薬剤師である赤穂晶子の見解、プログラマーの指導・監修を受け、自ら本アプリを開発。